プラダを着た悪魔

久々の映画ですね。なぜか最近更新していませんでしたね。特に理由は無いんですが、なかなか見れなかった、という事が続いてしまった結果ですね。申し訳ないです。

まず、この作品。物凄く色鮮やかですね。びっくりするくらい色が綺麗なんですよね。まずここで持っていかれましたね。素晴らしいです。映画の作品に対してこういう言い方はどうなのかと思いますが、絵画ですね。画の中の人物たちが好きなように動いている。そこに魅力を感じるんですね。

色が綺麗で派手なんですが、細かい部分もしっかりと作られています。大は小を兼ねるというくらいで、ここまで派手だと細かい部分はあまり目が行かないような物ですが、しっかり作られている。だからなのかもしれませんが、シーン1つ1つにイヤらしさが無いんですよ。このシーンは次のフリのためのシーンだとか、そういう部分でのイヤらしさがない。ここは、洋画の凄い所だと思いますね。

主演のアンハサウェイについても。この作品でのアンハサウェイの素晴らしい所は、自分の顔に見合った生き方をしている所だと思うんですよ。確かにアンハサウェイは物凄く美人なんですが、自分の中でその顔を過大評価していない。だからその美人さを鼻にかける事もなければ、過小評価もしていないので、服がダサいと散々言われても、心の中ではこの顔に合う服をいずれ見つければいいやぐらいの気持ちで入れたと思うんです。だからそんなに落ち込まなかった。

海外の人であまり陰気な人はいない、と僕は勝手に思っているんですが、その理由の一つとして、自分の顔のレベルを把握しているというのがあると思います。綺麗な人は綺麗なのを分かっていて別にそれを謙遜しないから、ありのままの姿でいられる。あまり綺麗じゃない人も、自分でそれを分かっているからこそ、卑屈にならない。どっちもありのままでいれる訳ですよね。

この作品は、そういう人たちがたくさん出てきます。恋人とうまくいかなかったりして落ち込んだりもするんですが、卑屈になってしまうほどには落ち込まない。多分その姿がこの作品のヒットのきっかけだったんじゃないですかね。

あと、メリルストリープの演技。至る所で絶賛されていますから敢えてここでは触れませんでした。メリルストリープの演技も良いです。プラダを着た悪魔ではなく、演技の悪魔ですね、もはや。

プラダを着た悪魔 [Blu-ray]

プラダを着た悪魔 [Blu-ray]

 

プラダを着た悪魔(特別編) [DVD]

プラダを着た悪魔(特別編) [DVD]

平行線・・・

旨いと感じる物はたくさんある。肉にしろ野菜にしろ魚にしろ旨いと感じるものが殆どだ。飲み物も同じ。様々な飲み物は美味しさと共に喉を潤してくれる。

そんな飲み物の中で唯一全く魅力を感じない飲み物がある。この飲み物とは一生平行線の関係性なんだろうなという飲み物。

クリームソーダ。奴の旨さは昔から分からない。奴は何十年も前からに子供たちのヒーローのとして君臨し続けていた。私が子供の時もそうだった。皆が皆、奴に魅了される姿を目の当たりにしてきた

しかし、私は正義のヒーローに魅了されることも無く、むしろ一歩下がって醒めた目でその正義のヒーローを傍観していた。

まず、ソーダの甘ったるい感じ。本来ならば甘さの中に爽やかさがあったり、ちょっとした意外性があったりするものの、ソーダはそれがなかった。ただただ甘いのだ。

そして上に乗っかっているアイスクリーム。甘い物に甘い物を乗っけるという、誰が得をするんだという甘味の波状攻撃。さらに時間が経てば、冷たいのが魅力的なアイスが生ぬるいドロドロした物体に変貌、正義のヒーローが、雑魚中の雑魚の悪党になったしまうのだ。

こういう所が子供の頃からなんとなく分かっていたので、あまり好きにならなかったのだ。こう考えると昔からひねくれていたのだろう。まあ、正義のヒーローとは握手くらいしておけば良かったかな、と今となっては思う。

眠たすぎて・・・

最近、眠たくて仕方が無い。自分でも不思議でしょうがないのだが、全く眠気を制御出来ない。一度眠ってしまうともう二度と起きないんじゃないかと思ってしまうくらい、体が睡眠を欲している。

人間はずっと眠り続けるとどうなるのだろうか。夢を見ていなければただ単に意識が現実世界から消えて無くなってしまうという事になるのだろうが、問題は夢を見ている場合である。

夢はずっと寝ている人間の頭の中で続くのだろうか。ずっと寝てしまっている状態で小学生の頃の夢を見たら、夢の中の自分は中学生、高校生と成長していくのだろうか。成長すると人間は感性が変わってしまう。夢の中の自分も感性が変わってしまうのか?そうすると夢の内容自体が変わってしまうのではないか?

それだけでは無く、その内ずっと寝ている現実世界の自分と、夢の中の自分が入れ替わってしまうかもしれない。寝ていた自分は夢の中でしか主張が出来なくなり、夢の中の自分が生活をするようになる。

街を歩いている大勢の人の中に1人や2人はいるような気がしてならない。もともとは夢の世界の住人だったのに、今では当たり前のように日常で生活している人が、とふと考えてしまいました。

イディオッツ

恐らくこの作品の名前を聞いた事のある人は少ないんじゃないでしょうか。マイナーな映画だと思います。

内容なんですが・・・物凄く難しい所を作品にしてますね。この作品に出てくる登場人物というのが、知的障害者の方たちなんですね。でも、実は登場人物たちはただ単に知的障害者のふりをして楽しんでいるだけなんですよ。

多分、反感の方が強いんじゃないですかね。作品にとって裏切りというのは間違いなく必要な物ですがこの作品での裏切りはちょっと違うものですから。

でも、この監督は知的障害という作品としては相当取り上げるのが難しいテーマに正面から挑んでる気がしますね。このテーマをどうやって自分なりに調理していくか。悩んで悩んで行き着いた結果がこれなんじゃないですかね。

この作品はすべての物に絶望して、なおかつ全ての物を包容するくらいの優しさがないと撮れない作品だと思います。例えば、障害を取り上げた作品ってたくさんありますよね。邦画でもたくさんありますし、24時間テレビなんかはそれが軸になって作られています。そういう物に素直に感動してしまう人ではこれは作れないでしょうね。

そういう作品に対して全部嘘じゃねぇか(もちろん24時間テレビは本当ですが)という気持ちがこの監督はあるんじゃないですかね。でも一方では障害を抱えてる人は間違いなくいる。そういう人もぜんぶひっくるめて人間じゃないか。くらいの感性が無いとダメなんじゃないかと思います。それと同時に監督もこの作品を見て反感を覚えるようじゃ、まだまだだという事を言いたいんじゃないでしょうか。

この作品の中で終始存在しているテーマとして、他人に対しての優しさがあると思います。優しさって本当に難しいんですよね。自分が優しさだと思ってやった行動が、相手を逆に傷つけたりとか。自分の中に持っている優しさが邪魔になってしまう時って少なくないと思います。でも、優しさって必ず誰かが見てくれている物だと思うんですね。こんなクサい台詞も言いたくないですけど、神様も優しさって見てくれている物だと思います。だから、例え小さな優しさでも、間違いなく持っていた方が良いんですよ。悪事千里を走るでは無いですが、優しさは万里を走る、だと思いますね。

様々な作品あると思いますが、この作品は物凄く独特です。全ての人から大絶賛はされないかもしれませんが、もっと評価されてもいい、観る人の感性が問われる作品だと思います。

 

イディオッツ [DVD]

イディオッツ [DVD]

言葉の重み

ネットの中で「コミュ障」という言葉がある。他人とのコミュニケーションが苦手な人を指しての言葉。僕はこの言葉が嫌いでしょうが無い。そりゃ、どんな人間だって初対面の人と喋るのは緊張するだろうし、その人間として当たり前の行為に対して軽々しく、障害という言葉を使うなとも思う。この「コミュ障」と言う言葉には悪しか無いと思う。

世の中には色々な言葉がある。もちろん受け手が喜ぶ、美しい言葉もあるけど、その中には相手を平気で傷付ける言葉だってある。むしろ、そっちの方が多いくらいだ。そう考えると、言葉を使うというのは、常に真剣を振り回しているようなものなのだ。

この、言葉の持つ重みに気付いていない人が多いんじゃないかなと、ふと思う。言葉と言う真剣の振りかざし具合一つで、相手が再起不能にまで追いやられる事だってある。一方では、相手を歓喜させて、一方ではとことん追い込む。その儚くて残酷なのが言葉なんじゃないか。

やっぱり、一度言葉という物を見直した方がいいのでは、と思う。でも、最近増えている、ただ単に韻を踏んでいるだけのラップを聞いて、そんな事は到底無理か、と少し悲しくなった。まぁ、もうなんでもいいか。

唐揚げの凄味

もはや、日常にあるのが当たり前になってしまい、改めて評価されなくなってしまった物。数多くあるでしょうけど、その中の一つに唐揚げがある、と僕は思います。

まず、鶏肉というものの存在自体が奇跡みたいなもの。あんなに上手い肉は無いと本気で思っています。豚肉ほど主張が強くなく、牛肉ほどキザじゃない。主役にもなれるけど、わき役としても一流の仕事が出来る。これだけでも100点満点です。

ここに、油で揚げるという調理段階が加わるだけで、ものすごくパワフルに生まれ変わります。ここで鶏肉はカリッとするという食感の武器まで手に入れてしまいます。

さらにここに、衣にも味が付くという最高の特典が付くこともあります。衣の味にプラス鶏肉の魅力。皿に乗っている彼の姿は。主役そのものです。思う存分スポットライトを当ててやって下さい。

食卓にある当たり前の凄味。改めて考えると深い物があります。皆さんも一度考えてみてはいかがでしょう。最近は食卓すら当たり前では無くなっているというのも、事実ではありますが。

なぜ評価されない!? 番外編

いつもは歌を取り上げるこのシリーズですが、今回は物を取り上げてみたいと思います

もっと評価されなければいけないもの、それは無線のマウスです。

なんでしょう、この子の便利さ。それまで、線が繋がっていて当たり前だったのに、この概念をガラッと変えてしまった凄い道具でもあります。当然、持ち運びも便利。凄くないですか?これって。

とまぁ、このように物も取り上げることがたまにありますので、驚かないで下さい